平成28年第3回定例会(9月議会)
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公立小中学校へのエアコン設置決定!

平成28年第4回定例会(12月議会)冒頭の市政一般報告において、秋山浩保市長より平成30年度から全校での稼働を目指し市内公立小中学校へのエアコン設置を行うことが表明されました。これまで私も議会等で本件について質問、提案をしてまいりました。年を追うごとに夏の暑さが厳しくなる昨今、事業が実現する運びとなり、安堵しております。以下は9月議会における本件についての質疑の要旨。

問 公立小中学校へのエアコンの早期設置を重ねて要望するが、50億円規模となる大事業だ。今後の検討体制は。

答 学校教育部内に検討委員会を立ち上げ、方式などを協議している。また、校長や教頭だけではなく一般教諭、養護教諭、栄養教諭を含めた小中学校の先生方にアンケートを実施している。空調整備に携わっているインフラ事業者やリース会社、市内業者にもヒアリングを行う予定だ。いずれにしても、早期に全ての小中学校にエアコンが整備できるよう検討していきたい。

平成28年9月17日 同年第3回定例会一般質問より

柏にAI研究拠点設置へ! 産・学・官が集う超大規模事業 

経済産業省が人工知能(AI)を研究する研究機関を柏市に設置することになりました。柏市にとっては経済効果も含めて、大きな成果が期待できる事業で、大いに歓迎するところです。国の最先端技術が柏で発展し、全世界に貢献していくとすれば、レイソルではありませんがまさに「柏から世界へ」。大変名誉なことです。9月議会では、そのAI拠点設置に向けた柏市の取り組み等が私の質問の中で示されました。以下はその要旨。

――経済産業省は人工知能(AI)を産学官で共同研究する研究拠点を柏市に設け、2017年度にも開設するとのことだ。民間事業者や大学、行政機関等が連携した施設の開設は、アベノミクスの第三の矢として大胆かつスピードをもって成長戦略を加速していくことと期待している。このAI研究拠点と柏市の関わり方は。

市長「AI技術に関する最先端の研究拠点が柏市に設けられるというチャンスを最大限に生かし、柏から国内外に向けて同分野の情報発信を進めたい。また、この機会に最先端の研究開発を行う企業の誘致を行いたい。今後も産業の活性化を図り、地域の活力を高めるため国や県との連携を密にし、拠点整備に必要な支援や取り組みを行っていきたい」

――今後、望める効果は。

市長「このような拠点整備を国が行うことで最先端の技術革新となる。それにより国内外からAIにかかわる研究者が集まり、その成果を柏市民に与えられるほか、研究開発を行う企業が集積されることにより雇用や従業員の転入、税収等への寄与などさまざまな経済効果、行政効果が期待できる」

――現在の具体的な状況は。

経済産業部長「安倍首相は世界トップの教授陣や研究施設を備えた産学の連携拠点を来年度中に少なくとも5か所設けたいと語っており、その1か所にあたるのかなと理解している。候補地は、柏の葉キャンパス駅近くの東大柏第2キャンパスであり、建物の大きさは約6千平米と伺っている」

――非常に大きく名誉な事業であり、ぜひ実現していただきたい。会派をあげて、全面的に応援する。



平成28年9月17日 同年第3回定例会一般質問より

新設の柏の葉中学校は音楽室、図書室等も一般開放へ

――新設される柏の葉中学校の市民への一般開放については、グラウンドや体育館だけではなく、図書館等も市民が利用できるようにしていくべきだと考るが、方針は。

学校教育部理事「まず新設中学校では他の中学校と同様、アリーナや武道場を地域の皆さまに開放していこうと考えている。新設中学校の特色は、他の学校にはない観覧席をに設けている。そのため、スポーツ活動を行っている子供たちの様子を保護者が間近で観戦できるようになっている。
また、中学校の正門には“木もれ日スクエア”というものを設置し、地域の交流の場として提供するとともに、さまざまな学校事業の際に中庭や階段上のスペースであるスクールフォーラムの活用を考えている。
さらに、正面付近に音楽室や図書室を配置している。例えばミニコンサートを行う、読書会を行うというようなときに地域活動の拠点となるかを今後考えていきたい」

――音楽室等々も開放していくのであれば、大変すばらしいと思うが、セキュリティーの面が心配かなと懸念する。どのように対応していくのか。


学校教育部理事「まさにそこが一番の考えどころだと思っている。構造上、先ほど言った木もれ日のところが一般の方も入れるような状態で、その動線上に音楽室、図書室がある。これは、あくまでも地域の皆さまに使っていただけるような状態にしていきたいと考えている。ただ、平成30年4月の開校時にすぐ、さあ、使ってくださいということまではいかないと思う。やっぱり校長や教頭、あるいは地域の皆さまにお知恵をいただいて、どのようにしたら安全に使っていけるのか、ここは十分に議論を重ねて結論を出してたい」

――開校と同時に使えるとインパクトはあるのかなという気はするが、何より安全性というのを大事にしなくてはならない。しかし、市立の学校は生徒だけが使うというのではなく、市民の方も使えるというのが理想的な形だと思う。時間がかかったとしてもそこは(市民にも)御理解いただける範囲だと思いうで、しっかりとそういった(生徒、市民双方が安全に利用できる)体制をつくっていただきたい。

平成28年9月17日 同年第3回定例会一般質問より

保育士確保へ 処遇改善と宿舎借り上げ支援を実施

―今、待機児童の解消を進める中で、保育士の確保が大きな課題となっているす。先日のニュースでは、東京都では緊急対策として保育定員4,000人分を拡大するとのことだったが、これは同時に保育士確保の競争が激化するということでもあり、柏の保育関係者も戦々恐々としている状況かと見受けている。柏市と近隣市を比べた中での保育士の待遇についてどう考えているか。また、保育士確保のために柏市としても独自の補助制度が必要と考えるが、市の見解は。

こども部長「千葉県内では総武線沿線において特に保育士不足が顕著になっており、沿線の自治体では独自の処遇改善が進み、その流れが東葛地区にも波及しつつある。その状況を申し上げると、船橋市が最も早くから処遇改善に取り組んでおり、中でも保育士に対する独自の給与上乗せについては、月額で3万1,980円、期末手当として6万9,170円、年額で総額が45万円以上の上乗せとなっている。また、市川市や浦安市でも処遇改善の取り組みを行っており、28年度からは松戸市でも独自の処遇改善を開始したと聞いている。
議員御指摘の保育士が他の自治体へ著しく流出するような状況は、安定的な保育の実施や保育の質を確保する観点からも避けなければならない。また、柏市内の保育園等の入園状況は、28年8月1日現在で保留児童数が223名となっており、実際に私立認可保育園の一部では保育士不足による一時的な入園困難が生じている。市としても早急な対策を講じ、このような状況を拡大することを食いとめる必要がある。そこで、保育士に対する柏市独自の給与上乗せ補助について平成29年度からの実施に向けて準備を進めている。具体的な内容については、今後の予算編成の中で精査していくが、保育士確保に関する競争力を確保し、保育士不足による待機児童発生を防止するよう努めてまいりたい。あわせて、保育士確保に関するその他の補助事業として、保育士宿舎借り上げ支援事業の実施をあわせて検討している。処遇改善と宿舎借り上げ支援の組み合わせにより、求人の区域を拡大して保育士を確保することも検討していく考えだ。
また、保育士確保に重要な点として、働きやすさの改善も大変重要だと考えており、配置基準ぎりぎりの数では休暇の取得や研修への参加なども困難になり、結果として転職や離職という結果を招く原因になる。市ではこれらの点を重要な課題として捉え、現行の補助メニューの見直しなどを行い、保育士個人の頑張りだけに依存するのではなく、適切な仕組みを通じてしっかりと支えていくことにより、総合的な保育士の職場環境の改善を図ってまいりたい。このように市ではこれからの取り組みの効果が最大限に発揮されるよう関係機関への情報提供などに積極的に取り組み、適宜議会に御説明しながら御理解を得てまいりたい」

平成28年9月17日 同年第3回定例会一般質問より

アーバンパークラインの急行運転実現に向けて

――東武アーバンパークラインの複線化についてお伺いする。現在のところ、東武から複線化に伴ってのダイヤの変更や運行本数の増加等は示されていないと聞いているが、今後、柏・船橋間の急行運転などさらなる利便性向上のための運行体制を東武側に要望していく考えは。

土木部長「複線化事業については、東武鉄道にて平成31年度末の完成を目指し、東武アーバンパークライン六実・逆井間約3.9キロメートルの複線化工事に着手している。この六実・逆井間が複線化されることにより、柏・船橋間が全線複線となり、同区間における列車交換のための待ち合わせの解消等により所要時間の短縮と輸送サービスが向上される。複線化に伴うダイヤ改正や柏・船橋間の急行運転については、東武鉄道より正式に話はいただいていないが、急行運転が実施されることでさらなる鉄道の利便性向上や速達性に大きく寄与することから、市としても期待している。今後の複線化事業の推移を見ながら、ダイヤ改正や急行運転の動向を注視し、実現化を図っていきたい」

――単純に交通の便がよくなるということに加え、それによってまちの価値を上げていくということが重要になるかと思う。早期に急行が通るとか、目に見えた利便性の向上があれば、また人口増などにつながってくると思う。相手のあることなので、なかなか難しいと思うが、しっかりと機を見て東武鉄道と協議できるような体制はつくっておいていただきたい。

平成28年9月17日 同年第3回定例会一般質問より
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