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6月定例会が閉会 任期中すべての議会が終了

柏市議会6月定例会が本日で閉会。議長としてすべての議事を滞りなく議了できました。これで任期中の議会はすべて終了。至らない点も多々ありましたが、皆様のご協力に感謝です。残りの期間も精一杯、務めてまいります。



また全国市議会議長会より、副会長を務めたことに対しての感謝状をいただきました。様々な貴重な経験をいただき、感謝したいのはこちらのほうです(^^)



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柏市議会ハラスメント防止条例は「議会改革」ではありません
「柏市議会ハラスメント条例」6月制定へ

柏市議会ハラスメント防止条例は「議会改革」ではありません

6月定例会の初日、議員提案による条例「柏市議会ハラスメント防止条例」が賛成多数で可決しました。全会一致にならなかったことに、現在の柏市議会におけるハラスメントに対する認識の差を感じました。



同条例は、議長としての私にあった「議員からの過度な叱責を受けた」「理不尽に怒鳴られた」という相談がきっかけです。条例制定までは、ハラスメントに対する相談窓口の設置や処罰対象などの規定がなかったため、議会の自浄作用に期待するだけでなく条例により法的に律していこうという考えで「条例制定のための検討会」設置を提案しました。そこでの議論がまとまった結果、できたのが本条例です。


朝日新聞 令和5年6月3日

私としては、明らかに被害者がいる事案ですから、その被害者を守るため、同じことが起こらないようにするための「人権保護」を目的とした条例と認識しています。また、直接市民に行政サービスを提供するのは市職員であり、その市職員がハラスメントによって萎縮したり、働きづらくなることはあってはなりません。その意味では市役所の「機能維持」のための政策条例でもあります。

このあたりの認識のズレが全会一致にならなかった要因であるように思います。当日の質疑で反対、もしくは賛成ではあっても条例の本筋から外れた質疑を行った議員は、これを「議会改革」ととらえているように思えました。質疑の内容は柏市民新聞がまとめてくださっています。


柏市民新聞 令和5年6月9日

条例の制定はあくまでもスタートです。検討会において熱心に議論してくださった議員各位と同じような認識を全議員がもつことがハラスメント根絶には不可欠だと肝に銘じ、意識の向上や制度構築に取り組んでまいります。

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「柏市議会ハラスメント条例」6月制定へ

「柏市議会ハラスメント条例」6月制定へ

私が議長として設置した「ハラスメント防止のための条例制定に向けた検討会」での議論がまとまり、6月定例会初日に「柏市議会ハラスメント条例」として議員提案され採決される見込みとなりました。私に届いた「議員から理不尽に高圧的な態度をとられた」という相談をきっかけに、議長の諮問機関として同検討会の設置を提案。これまで柏市議会では、具体的なハラスメントの事例が発生しても対応する仕組や規則がないことに危機感を感じ、ルールづくりの必要性を訴え各会派の賛成をいただきました。その後、条例の制定向けて議論を重ねていただき、5月23日に同検討会からプレスリリースが行われました。



検討の過程では、議員および市役所職員にハラスメントに関するアンケートを実施。「市議会議員からハラスメントを受けたことがある」との回答が157人、「市議会議員のハラスメントを見たことがある」との回答が316人と潜在的にハラスメントが行われていたことを示唆する結果がでました(すべてのアンケート結果はこちら)。これ以上、看過するわけにはいかない状況が浮き彫りとなり、議会の自浄作用に期待するだけではなく、条例により法的に律することの必要性を再認識しました。
ハラスメントに関する調査結果の公表


市役所職員からはこの取り組みを歓迎する声も聞かれ、提案した者として大変うれしく思っております。実際に現場で市民へ行政サービスを提供するのは市役所職員です。議員からのハラスメントによりその職員が働きづらくなる、生産性・パフォーマンスが低下するなどあってはなりません。もちろん、議員同士や職員から議員へのハラスメントも含め、この条例制定をきっかけに、根絶を目指します。まずは無事、6月議会で可決・成立するよう取り組んでまりいます。
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