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理解促進から置き便解消まで 学校でのスマホ・タブレットの活用

――文部科学省が家庭で使わない教科書等を学校に置いたままにする「置き勉」を認めるように、全国の教育委員会に通知した。柏市でも認めていただきたいと思う。この話の発端は、重い紙の教科書を持ち歩くのは児童にとって負担だからという観点からだ。現行法では教科書は紙のものを使用しなくてはならないとされているが、2018年の5月、タブレット端末などで利用できるデジタル教科書を正式な教科書と位置づける改正学校教育法が成立している。デジタル教科書を導入すれば、音声や動画を使った理解促進につながる取り組みもできると言われており、また先に挙げた持ち運びの問題、保護者への通知の渡し忘れ等の軽減につながるのではないかと思う。今後スマートフォン、タブレット等を活用していくことで学習面と利便性の両面でメリットがあると考えるが、教育委員会の見解は。

学校教育部長「柏市では、学校におけるICT機器の活用に全国に先駆けて昭和60年代から取り組んでいる。タブレット端末については、数としては十分とは言えないまでも、全ての小中学校へ配置しており、各教室への常設型プロジェクターや電子黒板機能等についても、国や県の状況を大きく上回っている。また、一部教科の補助教材としての教師用のデジタル教科書も導入している。そして、副読本の電子化は、社会化の郷土資料である小学校用「わたしたちの柏」と中学校用「郷土かしわ」をデジタル教材化して、授業で活用している。
 議員お示しのとおり、今後は児童生徒が使用する学習者用のデジタル教科書も整備されてくるものと考えられるので、ソフト面、ハード面において準備をしていく必要があると認識している。現在、各小中学校では、子供同士の学び合いや授業の振り返り等の場でタブレット端末が活用され始めている。従来の事業では、ICT機器は主に教師が説明に使うものだったが、タブレット端末は子供がみずから操作して、考えをまとめたり、伝え合ったりすることに有効なので、新学習指導要領が目指す主体的、対話的で深い学びの視点からの事業改善につながるものと考えている。教育委員会としては、これまでの実践や強みを生かしながら、今後もICT機器の効果的な活用のために教員研修や授業研究などを強化し、教職員の活用能力を高めるとともに、使いやすい環境整備を推進していく」

平成30年9月18日 同年第3回定例会一般質問より


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ICT教育のさらなる推進のための環境整備を

補助金交付の新基準導入を=クラブチーム支援の強化

――スポーツ課の市長部局への移管に伴い、現在教育委員会を通して配分されている各スポーツ団体への補助金について今後どのようになる見込みか。

生涯学習部長「スポーツ団体への補助金については、柏市スポーツ振興補助金交付要綱及び柏市生涯スポーツ団体振興補助金交付要綱に基づき、市民のスポーツ活動の普及、振興を図り、市民が広く継続的にスポーツに親しむことのできる事業を実施する団体に対し交付を行うこととしている。
現在、一般社団法人柏市体育協会をはじめ、12団体に対し補助金を交付している。スポーツ行政の市長部局への移管に当たり、まずは現行の施策を基本として移管することで協議している。現時点では、補助金制度につきましても同様の取り扱いとしていく考えだ。
また、新たなスポーツ団体から補助金の交付申請などがあった場合は、市の補助金の適正化ガイドラインに示されいる公益性、的確性、有効性などを精査するとともに、その事業や活動、当該団体を育成することが必要であるか否かなど、さまざまな角度から判断してまいりたい。いずれにしても、適正化や総額の抑制にも配慮しながら、定期的に見直しをし、補助金の効果が最大限発揮されるよう努めていく」

――現在、補助金を出している団体にはそのまま交付するということで、急に打ち切りというわけにもいかないので、ぜひそうしていただきたいと思う。ただ教育委員会と市長部局は、あえて別々に運営されている組織だ。その両者間をまたいで所管を変えることは、大きなことだ。補助金を出すことには大いに賛成だが、その基準を全く同じまま交付することには違和感がある。これを機に新しい基準をつくっていくべきではないか。

生涯学習部長「議員がおっしゃるとおり、今教育委員会での補助金、特にスポーツの補助金につきましては、社会教育団体というようなくくりになっているので、そのくくりが市長部局に移ることで外れる。したがって、全く同じものをそのまま要綱として使うということではない。適正な見直しをしながら、適正な運用を図ってまいりたい」

――きちんとした基準を設けていくことが大事だと思う。前議会で少し触れたが、部活が縮小傾向になる中で、新しい補助金制度等をつくって、クラブチームなどの民間のスポーツ団体がきちんと運営できる体制にしておかないと、いざ部活が部活の体をなさなくなったときにその受け皿がなくなってしまうことも懸念する。きっちりと新しい基準の作成に努めていただきたい。

平成30年9月18日 同年第3回定例会一般質問より

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クラブチームの支援強化を=スポーツ課移管
スポーツ行政を市長部局へ移管 学校体育は教育委員会で

オールブラックス関連イベント発表!=パブリックビューイング、講演会など

2019年ラグビーワールドカップで来日、柏市で事前キャンプを行うニュージーランド代表(オールブラックス)の具体的な関連イベントが円谷のりひとの質問への答弁という形で示されました。一般の方が参加できるイベントも多数あり、柏市の地域活性、スポーツ振興につながることを期待しています。以下は質疑の要旨。

――来年9月のラグビーワールドカップで来日、本市で事前キャンプを実施するオールブラックスに関連したイベント開催のための補正予算が組まれているが、具体的な内容は。


以下は地域づくり推進部長の答弁の要旨。

・11月3日、ららぽーと柏の葉においてオールブラックス対日本代表のテストマッチのパブリックビューイングとトップリーグのNECロケッツの選手による子供向けのトークショーを行う予定だ。

・年明けには、オールブラックスのスティーブ・ハンセンヘッドコーチの講演会を実施。組織論や高いパフォーマンスを発揮できるマネジメントなど、ラグビーに関心がない市民にも参加できる講演会にしたい。

・市主催以外のイベントとしては、10月7日と13日に柏の葉総合競技場で開催されるトップリーグの試合において、オールブラックスの事前キャンプをPRする。また、7日はニュージーランドの先住民マオリ族の伝統であるハカが披露され、13日には市立柏高吹奏楽部によるニュージーランド民族音楽の演奏が行わる予定だ。

・10月20日には、柏市後援のイベントとして、オールブラックスの現役選手と市民の交流イベントが計画されている。現在、主催者が調整を行っているが、今年度の目玉のイベントになることが期待される。


平成30年9月18日 同年第3回定例会一般質問より


※上記は議会でのあくまでも議会でのやり取りをまとめたものであり、主催者による発表に沿ったものではありません。詳しい内容や実施の可否などが実際と異なる場合がありますのでご注意ください。



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