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平成25年第4回定例会(12月議会)

道路管理と私道の権利者不在問題=議会報告【2014.2.13】

  普段、私たちが何気なく使っている道路は、大きく分けて2種類があります。ひとつは国や県、市が持ち主となっている公道で、もうひとつは個人や業者が持ち主の私道です。法律上、私道は地権者が管理することになっていますが、古い私道の中には、相続や業者の廃業のために事実上、地権者がいなくなっていることがあります。その場合、開発行為や修繕の際に、手続きに支障が出ることが予想されます。そこで、12月議会において私道の管理と権利者不在問題に対する考え方を質しました。



――市内の私道の中には、権利者が不動産業者などになっており、しかもその業者の廃業などで実態がなくなっている場合がある。つまり実質的に権利者が不在になっている、宙に浮いている状態である。そういった個所は、今後修繕が必要になった場合や開発行為の際、必要な措置を取れなくなるのではと懸念するが、市の考えは。

土木部長「私道に関しては、市が維持管理を行うことはなく、整備の際に補助金を交付する形を取っている。交付にあたっては、一定の要件を満たすことになっている。その中で、土地所有者の承諾という項目がある。議員の指摘の通り、整備されてから相当の年月が経過し、所有者が不在・不明であり、私道路整備補助金が受けられず、整備できないという事例が発生していることは認識している。今後は、どのような対応策あるか、法律的な相談を含め検討していく」

――法律相談ということだが、条例等で何とかできないものか。

土木部長「今の法律の解釈では、道路といえども権利者・所有者がいるのであれば、何かする際には承諾を取るのが原則と考えている。一方で、私道であれ人が通るというのは止めることはできず、公共性は高いと考えている。その中で(権利者が)本当に不明なり、承諾をいただけない状態の場合に何もできないというのは、(市担当部課)内部でも疑問が残っており、具体的に法律の観点から勉強して結論を出したい」

――承諾を取ろうにも、取る人がもういない状況になってしまうと、行政による代執行のようなものが必要になるのではないか。現状、法律的には難しいということだが、最終手段として(代執行の)可能性はあるか。

土木部長「その場合、補助金制度に則り、地域(自治会)などに補助金を出して行っていただくことになる。その際、(代執行をした後に権利者があらわれて)『何で勝手にやるんだ』ということで訴訟問題などになると、地域の方に迷惑をかけることにもなりかねず、ここら辺のクリアが必要だ。再度の答弁になるが、(法的なことも含め)勉強していく」

――権利が絡む話で、一筋縄にいかないのは理解できる。勉強していくとおっしゃっていただいたので、法律的な観点からもしっかり研究し、対策を練ってほしい。

  法律、権利の壁はなかなか厚いようです。しかし近い将来、必ず直面する課題です。特に古い私道、造成が盛んだった昭和30年代頃につくられた道路は、今後ますます修繕が必要になっていくでしょう。そんな中、この問題について提起したのは私が初めてのようで、これまで担当の部課すらありませんでした。それを課題として市に認識してもらったことが、この質疑の収穫でした。今後も対応策が見い出せるように、研究して参ります。

子供の遊び場の確保=議会報告【2014.1.27】

  柏市の強みのひとつは人口が増えている、いわゆる子育て世代の転入が多いことが挙げられます。しかし、人が増えればそれだけ居住スペースが増え、空き地などが減る=子供たちの遊び場が減るという状況を生んでいます。そこで、子供たちが自由に伸び伸び遊べる場所をいかにして確保するのか、12月議会の一般質問で取り上げました。

――柏市内も新興住宅地やマンション建設が増え、子供の遊び場が少なくってきているという声を聞くが、市の考えは。

こども部長 市内には街区公園や児童公園、児童センターなど子供が遊べる施設があるが、これらは公共の空間として、自転車の乗り入れ禁止やボール遊びの禁止など、一定の制約の中での利用になる。また、都市化が進み市内の空き地等もあまり残っていないことから、昔と比べて子供が外遊びなどで伸び伸びと自由に遊べる空間が減っているという側面は、確かにあると考えている。そのような状況の中で、木登りやロープ遊び、たき火を使った棒パンづくりなど、自由に伸び伸び遊べる機会を提供するプレーパーク事業がある。これは市民団体が主催し、松葉地区、新富地区、中原地区、沼南地区の4か所で公園などを使って行っており、市も広報等の周知活動の支援を行っている。

■関連リンク
千葉県冒険遊び場(プレーパーク)一覧
柏プレーパークの会 「あそぼうよ」
ワクワクわんぱくプレーパーク

  また、身近にある遊びの空間としては、学校の校庭や幼稚園・保育園の園庭が考えられる。市内では公立保育園23園と私立認可保育園19園が園庭解放を行っており、未就学児を対象に子供たちに遊べる場を提供するとともに、父母の仲間づくりの場となっている。もちろん幼稚園でも園庭を開放している園がある。これらはもともと教育、保育施設として遊具なども整っており、比較的自宅からも近く、近所の遊び仲間も得やすい環境であり、遊びを通してルール意識、社会性も学べるものと考えている。今後も遊びの場として提供してもらえるよう、施設管理者に働きかけて参りたいと思う。

――園庭解放となると(安全のための)見回り、見守りが必要になるのではないか。

こども部長 公立保育園の例だと、だいたい平日2時間くらいを開放している。幼稚園ならば、われわれが把握している範囲では7園程度が土曜の午前中に開放しており、一応、園内に幼稚園の先生がいるという状況だ。しかしながら、基本的には保護者が責任を持って遊ばせるということでやっている。

――今後も園庭解放の拡大をはじめ、子供が伸び伸びと遊べる空間づくりに努力していただきたい。

  プレーパーク事業は、都市部の子供たちにとって刺激的で意義深い遊びができるのではないかと思います。ただ、問題の根本は近所に遊ぶところがどれだけあるか。大規模な公園をつくるなどといった施策が難しいならば、やはり園庭解放等を進めていくことが現実的です。しかしながら、それを進めるためには、解放中の安全管理など、保護者の皆様のご理解も不可欠です。行政、保護者、施設管理者、それに地域の方々……皆が一丸にならないと解決しない課題だと肝に銘じ、取り組んでまいります。

“共助の中核”民生委員の役割【2014.1.24】

  暮らしの安全のためには、個人個人が「自分のことは自分で」備える自助、地域などで助け合う共助、行政などが行う公助がバランスよく揃うことが不可欠です。その共助の部分で大きな役割を果たすのが民生委員です。高齢者に対する声掛け訪問や地域の見守りなど、様々な活動を行う民生委員の活動に対しての考え方を12月議会にて質しました。


――間もなく民生委員の一斉改選が行われるが、市が民生委員に期待する役割は。

保健福祉部長 町会等からの推薦を受ける地域に根づいた存在として、身近な見守り役、相談役、つなぎ役としてその重要性は拡大している。その背景に少子高齢化や地域コミュニティの希薄化による共助の役割の増大がある。特に社会的孤立防止、生活困窮者支援、虐待防止など、地域での見守りが不可欠な課題が顕在化している。民生委員には、高齢者や子育て世代など孤立しがちな世帯の見守りを行い孤立防止の一助となること、身近な相談役、社会関係のつなぎ役としての活躍を期待している。

――オートロック付きのマンションなどでは、民生委員の見守り、訪問が困難になるのではないか。

保健福祉部長 そういった課題があるのは承知している。確かにマンション単位で民生委員が選出されるのが好ましいし、実際にマンションの自治会等から「自分のマンションに単独で民生委員を」という要望も出ている。そのため、マンション単位で民生委員を選出いただけるように地域に説明し、推薦などの手続きを行っていく。

――適した人物がいるのであれば紹介するなど、様々な形でサポートできるように町会等との連携を密にして取り組んで欲しい。

  民生委員は少ない人数の中、奉仕の精神で地域のために取り組んでくださっている方々です。行政としてもできるだけのサポートをしていかなくてはなりません。なり手不足、委員の高齢化などの問題も含めて、民生委員の活動について取り組んで参ります。

■関連リンク
なり手不足への懸念の声=民生委員推薦会

新しい障害者へのサポート ユニファイド・スポーツ【2014.1.20】

  障害者スポーツというと、パラリンピックのような障害者同士が競い合う形式をイメージする方が多いのではないかと思います。一方で、健常者と障害者が同じ条件で競技をするユニファイド・スポーツという取り組みも行われています。マラソンの有森裕子氏が理事長を務めるスペシャルオリンピックス日本がその代表です。健常者と障害者の自然な交流、相互理解を深めるなどの観点から、大きな社会的な意義、効果が期待されています。市でも調査・研究し、実践していくべきであると、12月議会において提案をいたしました。



――健常者と障害者が同じ条件で競技をするユニファイド・スポーツは、健常者と障害者の自然な交流、相互理解などを含めた社会的効果が期待されている。まだまだ耳慣れない言葉ではあるが柏市でも研究し、障害のある方に対してのサポートに生かしていくべきと考えるが、見解は。

生涯学習部長 議員の言うように、確かにまだ耳慣れない言葉であり、市民にもなじみのないスポーツなのかな、と思う。しかし、健常者と知的障害者がパートナーを組んで同じ土俵で競技やトレーニングを行うことは、知的障害者の方々の自立と社会参加を促進する意味でも、社会的意義が大きいと認識している。ただ、このユニファイド・スポーツを普及させるには、市民からのご理解が必要だ。市としては、市民の間での社会的な機運の高まりなどを的確に捉えながら、支援の方法などを調査・研究していく。

――「知的障害者」の方ということで答弁をいただいた。確かに現在は知的障害者の方を対象にしたユニファイド・スポーツが一般的だが、別の障害を持つ方がプレーするユニファイド・スポーツも存在する。私の知人のバスケットボールチームには耳が不自由な方がプレーしているし、Jリーグのアビスパ福岡はブラインドサッカー(視覚障害者向けのサッカー)でユニファイド・スポーツを行っている。いろいろな障害の方がいらっしゃるので、広義的に捉えていただきたい。
  また、スポーツの観点ではスポーツ課、生涯学習部の担当ということになるのだろうが、障害者のサポートという意味では保健福祉部の担当になるだろう。子供たちに、障害がある方への理解を深めてもらおうというところだと教育委員会だとか、多くの部署に関連が出てくると思う。ぜひこうした取り組みがあることを、議場の皆様にご理解いただくようにお願い申し上げる。



  社会的意義の大きさは十分に訴えたつもりですが、これを事業化するにはまだまだ時間がかかりそうです。答弁にあるように、まず市民に理解をしていただかなくてはならないという大きな課題があります。そこで、いずれユニファイド・スポーツに関する勉強会のようなものを企画したいと思っております。今後も研究をつづけ、新しい形での障害者のサポートが実現するように努めて参ります。

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スペシャルオリンピックス日本

命名権事業、ユニファイドスポーツほか=質問通告・趣意

12月10日 13:00から行われる一般質問の通告内容と質問趣意は以下の通り。

1 市長の政治姿勢について

(1)今後の重点政策
質問趣意:市長選挙を終え、2期目に入った秋山浩保市長にあらためて今後の重点政策を問う。
関連リンク:秋山市長、2期目の重点政策は?=議会報告

2 企画行政について

(1) 命名権事業
質問趣意:継続的に導入を提案してきた同事業の骨子案が出来上がったのを受け、柏市独自の特徴があるのか等を質す
関連リンク:ネーミングライツ導入へ=「田中浩康球場」も前進

(2) 市民顕彰のあり方
質問趣意:市民特別功労賞などについて画一的な顕彰・表彰ではなく、行いそれぞれの功績にあった柔軟な選定を行えるように賞の新設などを提案

3 保育・福祉行政について

(1) 子供の遊び場の確保
質問趣意:子供がよりのびのびと遊べるような環境づくりに向け、現在柏市が抱える課題と考えを問う

(2) 民生委員
質問趣意:民生委員の一斉改選の時期であることを受け、市が期待する役割を問う。また、欠員・なり手不足などの課題への考え方を質す
関連リンク:なり手不足への懸念の声=民生委員推薦会

4 交通・道路行政について

(1) 道路の土地権利と管理・整備方針
質問趣意:古い私道のなかには、不動産業者の閉店などで道路地権者の実態がなくなっている場合もある。今後の管理・整備に大きな課題を残すことになるが、市の見解は
関連リンク:なり手不足への懸念の声=民生委員推薦会

(2) 新柏駅前広場のタクシープール、バスレーン
質問趣意:上記事業に対し今後の方針・スケジュール等を問うとともに、利用者・事業者の意見を最大限くみ取れるよう善処を要望

5 防犯・防減災対策について

(1) 携帯電話による緊急速報メール(エリアメール)
質問趣意:震災のみならず台風や竜巻被害への懸念も強まる中、より多くより広範囲の市民に情報を通知する方法として携帯電話による緊急速報メールの活用方針などを問う。また、市境での自治体間の情報調整について質す

(2) 不審者情報の伝達方法
質問趣意:現在の不審者情報に関する方法、考え方と今後の課題を質す

6 スポーツ行政について

(1)ユニファイドスポーツ(障害者スポーツ)
質問趣意:健常者と障害者が同じ条件でスポーツをする「ユニファイドスポーツ」は、意義深い取り組みである。柏市でも調査・研究し、実践していくべきであると提案

7 議案について
(1)指定管理者の選出方法(議案第10号から議案第12号まで)
質問趣意:指定管理業者の選定方法について、市の運営とどこがどう違うが、どこが良くなったかをより分かりやすく示していくように提案

■関連リンク
平成25年第4回定例会提出議案一覧
平成25年第4回定例会 質疑並びに一般質問通告者

以上。

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